職員からのメッセージ

ASAI HOSPITAL

「患者さんや利用者さんに喜んでもらえ、職員は自己実現しやすい病院に」 秀野院長

職員が楽しそう、と言われる

院長が感じる浅井病院の良いところは?

他の病院の方から「職員が楽しそうですね」と言っていただけます。私も、いいスタッフが多いという印象を持っています。もちろん全員が同じコンディションで働いているわけではありませんが、患者さんのためになっている、という部分については、ある程度、揃っているのではないでしょうか。

そうすると、どんな方に応募して欲しいですか?

「いい病院になろう」という姿勢を持っている人ですね。もちろん究極的には患者さんや利用者さんに喜んでもらえることが目標ですが、そうなるためには提供する医療を良くしている必要があります。自分の職場が素晴らしい、ずっと働いていきたい、そうスタッフが思ってもらえるような環境であれば、自分の仕事を全うし、結果的に目標に近づくと思っています。
その意味では、自己実現しやすい病院にしたいんですよ。「やりたいことがあれば言って」とは常に発信していますし、もちろん個人の理想を100%叶えられるわけではないものの、全体の調和の中であっても、自分の力を出しにくい、ということがないように、と思っています。

自分のやれることをやっている。でも、家内には「そんなに働くな」と言われ…

院長は、出勤前にマラソンをしていますが、その意図は?

何か大きな意図があったわけではなく、たまたま東京マラソンに当たった時がありまして。そのために月に200km以上かな、そのくらい走っています。朝早く病院に来て、6時頃には走り始めますね。朝から運動すると、頭がハッキリするんですよ。でも、そうすると結果的に1日の大半を病院で過ごすことになる。まあ、自主研修ですね(笑)。

院長は、その立場上、職員から見られる存在。何か気を付けていることは?

私自身は、他人から見られているとは感じていないんですが、自分のやれることはやっている、というところでしょうか。特に何も気を付けていません。
でも、そうすると、働き過ぎになってしまうようで、家内からも「そんなに働くな」と言われたりしています。あまり休みも取っていないし、家内には貸しがありますね。いや、もう諦めているのかな?(笑)
こういう働き方を推奨しているわけではないですよ。

浅井病院で働いて欲しい医師のイメージ

どんな医師に応募して欲しいのか、まず精神科から

特定の疾患をやりたい、例えば認知症だけ、というのではなく、精神科全般の臨床に対応してもらえる医師ですね。浅井病院は、本当の意味でのチーム医療を大切にしていて、一人だけで動くのではなく、後輩の面倒もきちんと見てもらったりとか。
特に今は経験10年とか、そういう中堅層が少ないんです。色々な経験を積んでもらいつつ、いずれ病院を支えてもらえる存在の医師がいれば、大歓迎。基本的には自由に、やりたいことができます。なんとなく出勤して、なんとなく帰るよりも、確実に成長できるはず。前向きに、常に進歩を考えていける環境は、整っていると思います。

内科のほうでは?

総合診療科に近いので、幅広く診てもらえる医師ですね。しかも浅井病院の場合は、精神科の患者さんを診ることになります。もちろん専門性は大切なんですが、広く浅くというのではないものの、基本的には何でも嫌がらず対応する姿勢は欲しいところです。
「地域の健康を支える」とか「精神の健康を支える」とか、そんなスタンスを持っていただければ、と思います。

リタイアしたら…旅行に行きたい(笑)

院長として大切にしている考え方は?

よく聞かれるんですが、座右の銘みたいなものは、特にないんですよね。全体がどれだけ円滑に動くのか、そこを考えています。波風が立たないように、引っ張ったり、後ろから押したりしながら、前に進むのを支える、というのでしょうか。

リタイアしたら、やってみたいことは?

そうですねえ…もし1ヶ月とかあれば、旅行は行きたいですね。もちろん、家内も連れて。やっぱり、貸しがありますし(笑)。あとは、釣りとか、ゴルフとか。友達の輪を広げないといけませんね。
今は、休みの日も、疲れちゃってリフレッシュする力も出ない感じです。ずっと家にいたり。あ、そんなことを言ったら、応募してくる人がいなくなるか(笑)。

「遊び心と真面目さが同居している病院です」 鈴木人事部長

みんなで行動するのが好きで、自然にコミュニケーションが生まれる環境

人事部長が感じる浅井病院の良いところは?

浅井病院では職員の誰もが、普通に挨拶をしています。この「普通に」というところが、浅井病院ならではだと自負しています。たまに私も他の病院に行きますが、職員が挨拶もせずにすれ違う様子を見ていると、なんか違和感が…。そのくらい浅井病院では、昔から自然な挨拶をする土壌ができていたみたいですね。
あと、イベントも好きです。昔の個人医院だった頃の家族的な雰囲気を受け継いでいるのか、みんなで作り上げる文化があるのかな。コロナ前の話ですが、毎年職員400名位が参加する恒例の「職員大忘年会」があり、閉会後には担当者は決めていないのに、理事長も院長も一緒になって、会場にいる職員みんなで一斉に後片付けをしていました。
「みんなで」というのを大事にしているから、自然に挨拶も出てくるのかもしれませんね。

理事長や院長は、その雰囲気を、どう感じている?

理事長も院長も、実はノリがいいんです。先ほど話した「職員大忘年会」では、医局でも出し物をするんですけど、先生方の女装は鉄板ネタですね。実際、綺麗な看護師に変身しちゃう先生もいたり。普段見られない先生の一面を見られて、職員の楽しみにもなってました。何より、先生方自身が楽しんでいらっしゃったかな。
そんな、遊び心を理事長や院長も大切にされていると思います。最近はコロナの影響で開催できないのが残念です。

自然にコミュニケーションが生まれる環境ですね

そうなんです。当グループでは、毎年、地域あげてのお祭りを開催しています。残念ながら、いまはコロナでお休みしていますが。大規模なお祭りで、来場者は4,000人を超えることもしばしばあります。お祭り当日はもちろん、準備の段階から、他部署の人と一緒に盛り上げていきます。あと、東金市で開催している「やっさまつり」にも、お揃いのはっぴ姿で参加しています。たくさんのイベントに参加することで、他部署の人とも普通にコミュニケーションが生まれます。クラブ活動も活発ですし、あまり仕事で接しない職員と知り合う機会は多いと思いますよ。全然違う部署にいる職員同士で結婚するケースも多いですね(笑)。

なんでもチャレンジさせてくれる。浅井病院のゆるキャラも、そこから生み出された

職員の働きやすさは、どんなところにある?

なんでもチャレンジさせてくれるところかなぁ…。私の事例なんですが、まだ私が健診センターを担当していた頃、何とか地域に広めたくて「東金市産業祭に出店してみてはどうか?」「地域の人に知ってもらうのみ絶好の場になるのでは」と提案した事がありました。当時としては、斬新なアイデアだったので、NGが出てしまうかとドキドキしていたのですが、経営層の皆さんから「いいね、それ。やってみよう!」と後押しされ、すごくモチベーションが上がった思い出があります。今では、毎年参加する恒例行事になっていて、グループ全体で出店しています。

そういえば、当法人のキャラクターマスコットで「はんてんぼーくん」というのがいまして(写真参照)、それも野口事務局長の提案から誕生したものなんですよ。当時は今ほど、医療関係でゆるキャラが生まれてない時期だったんですが、今ではなくてはならない存在です。

そうすると、浅井病院に合う職員のイメージも?

そうですね。好奇心が強いタイプの人は合うと思います。ただ「自分が、自分が」と我を主張するよりも、素直に色々な人の話を聞いて、吸収して、自分を広げようとする人の方がいいかな。
特に最近の新卒者はコロナの影響で、あまり他の人とコミュニケーションを取らない環境で過ごしてきた人も多いと思いますが、好奇心さえあれば、浅井病院なら、勝手にコミュニケーションも取れるようになるし、自分の可能性にも気づけますよ。

職員の行動指針

職員に行動指針があるとか?

以前、70人くらいの職員が関わるプロジェクトを作り、話し合いを重ね、わかりやすい言葉で綴ったのが「私たちの7つの行動指針」です。まずは理事長等の経営層の方々で、理念やビジョンを決めた後、職員も参加して進めました。内容を記した冊子までプロジェクトで発刊し、入職時に配布しています。当法人では医師も含めて人事評価制度を取り入れていますが、そのベースにもなっています。

7つの行動指針

  1. 利用者のニーズに応え、満足を追求する
  2. 地域に根ざす
  3. 互いにリスペクトし、壁を作らず、優しさを育む
  4. 創造性を活かして、柔軟に変化を楽しもう
  5. チーム医療を極める
  6. 教育・研究に力を入れるとともに、自己研鑽に励む
  7. 上記6項目の実現・継続のため健全な病院経営を行う

また、この方針発表会のとき、理事長がおっしゃった考え方も素晴らしくて、語り継がれています。その内容は、「働く理由は違っても、働く姿勢と方向は同じ方が良い」。いい言葉ですよね。
実際、浅井病院にもバリバリと出世したい人や、ワークライフバランスを重視したい人、勉強してスキルアップしたい人などなど、色々な考え方の人が在籍しています。どんな理由でも構わない。でも、働く姿勢と方向は同じでいてね。と。

5年、10年先の、浅井病院のイメージは?

先ほど紹介した理事長の言葉を、管理職が進んで実践している組織になっていたらいいですね。みんなが同じ方向で頑張れるよう、管理職がみんなをリードしていって、スタッフ自身も色んなチャレンジをしていく中で、縦にも横にも、コミュニケーションが上手くいっている、みたいなイメージです。仕事が業務にならないように、という感じでしょうか?やらなきゃいけない業務だと思ったら、仕事ってつまらないでしょ?
もちろん、患者さんのため、病院のための仕事という側面はありますが、それでも前向きに自ら仕事に向かえたらいいな、と思います。

色々なタイプを認め合い、頑張っていれば報われる、そんな職員がいる組織を目指す

職員のために、こんな取り組みをしている、という点は?

浅井病院は、職員にも優しい病院です。でも、ちょっと「優しすぎ」になっているかな?という反省もあります。やっぱり、頑張っている人と、そうでない人は、少し分けて考えたいところですし。
以前は「職員のため」という発想で、職員全員に優しい病院を志向していましたが、これからは「頑張っている職員のため」という風に、少し発想を切り替えていこうと思います。頑張っている人にはいいことがあるよ、そうでない人はそれなりに、というメリハリですね。
人事制度も、それを後押しするような形にしています。頑張っている姿勢のある人は高く評価されますし。
もちろん頑張る方向は、患者さんや地域のため、というのは絶対です。先ほどの「7つの行動指針」の通りに動いている人ほど、今まで浅井病院が歩んできたことを、さらに発展させてくれると思いますね。

採用選考でポイントとしているのは?

ネタバレになるかもしれませんが、中途採用の場合、私は面接で「何か頑張ってきたこと」を聞くんです。
それを、どうやって乗り越えたか?に興味があります。柔軟性というか、自分を広げようとして、どんな事を吸収しようとしていたかどうか。これをポイントにしています。
浅井病院は、最近では部署の異動も頻繁に行い、あえて色々な角度から患者さんのことを感じられるようにしています。今の野口事務局長は、もともとグループのゆりの木苑で介護職からスタートしてるのですが、そこまで極端ではなくても、相手の立場を理解しながら多くのことに対応できるかどうかは、浅井病院で活躍するための大きな要素だと思っていますので。

最後に、皆さんにメッセージを

色々なタイプの職員を認め合い、それでいて頑張っていれば報われる、そんな病院です。
スタッフのインタビューも読んでいただき、少しでも興味があれば、ぜひお問い合わせください。
お待ちしています!

「患者さんを管理するのではなく、その人に必要なことをするのが、看護」 看護師(主任)

外房のいい病院と勧められ、転職

浅井病院へは中途だが、新卒からずっと精神科ひとすじ?

そうなんです。浅井病院に来る前は東京の精神科病院で働いていました。看護学校時代に実習に行った精神科の病院での看護師の患者さんとの対応が、本当に「目から鱗」だったんです。自分が思っていた看護師像と全然違う世界がそこにありました。患者さんとの関係性が、教育的で、家族的で、なぜ他人のことがこんなにわかるの?と。その指導者との出会いで、精神科に決めました。
それまで、患者さんに言われたら「やってあげなくちゃいけない」と思っていましたから。精神科では、必ずしもそれは、患者さんのためにならないんですよね。

浅井病院を選んだ理由は?

千葉に転居することが決まった時、働いていた東京の精神科病院の医師に聞いたんです。そうしたら外房にいい病院があるよ、しっかりしていて離職率も少ないようだし、と。夫はサーフィンが趣味ですし、ちょうどいいな、と思って決めました(笑)。
でも言われた通り、本当にいい病院でしたね、浅井病院は。私は精神科しか知らないので、内科に関するコンプレックスがあるんです。浅井病院は外房地域の医療過疎の中で、地域の核として存在し、精神も診れるし、身体も診れる。そのバランスが看護師として成長できます。精神科でも内科との合併症状がありますから。
前の勤務先は専門的過ぎて、点滴ですら、他の病院に移すことがあったので。

急性期だと自分から動けるが、慢性期だと患者さんからの反応を待つ

入ってみて、働きやすい職場だった?

入った当時の師長、今の看護部長なんですが、その看護が、またまた「目から鱗」でして(笑)。患者さんを管理するのではなく、その人にとって必要なことをやっている、という。その人にとって必要なことは、その場で患者さんが求めていることではないんです。人となりを見て、その人の姿を取り戻すために何をすべきか?それが必要なことなんですね。
ちなみに夫も精神科の看護師なんですが、看護師として求めるものが同じなので、家でも語り合ったりします。私は海には入らないので、趣味ではなく、家でも看護の話(笑)。

今は慢性期を担当しているが、急性期とは患者さん対応は違う?

保清ができない患者さんに、慢性期病棟に来て初めて出会いました。ベッドを見ても、自分が寝る隙間しかなかったり、3か月も入浴していなかったり、その患者さん独自のこだわりがあるんです。
じつは私は釣りが好きでして(笑)、しかもバスフィッシングとか、自分から仕掛けるほうが好きなんですね。急性期だと、自分から患者さんに仕掛けながら動けていました。しかし慢性期は、ムーミンに出てくるスナフキンみたいで、アタリが来るまで待たなければならない。だから、患者さんが好きなこととか、興味のありそうなことを、なんとなく提示できるようにして、患者さんとコミュニケーションを取れるようにしていくんです。その人となりを知らないと、アタリをつけることができません。改めて、コミュニケーションの大切さを感じています。

患者さんに、前向きな人生を考えてもらえるのが、やりがい

主任となったが?

正直に言うと、主任という役職に戸惑いはあります。看護観は人によって違うし、病院の理念と師長の考えの両方を大切にしないといけないし。伝え方によっては、スタッフが反発します。みんなに理解してもらえるように、言葉にしつつ進めなければならない。自分よりも年上のスタッフも多いですしね。臆さないで、言うべきことは言うように腹を括っているつもりですが、まだまだ主任の立場としては勉強中です。

浅井病院の働きやすいポイントは?

まず、残業がほとんどない(笑)。そして、医師とのコミュニケーションがとりやすい。あ、これは前の勤務先もそうでしたが(笑)。教育は、いま充実させている最中です。かなり新人教育も研修も充実してきていますが、もっと発展させていきたいですね。
そして保育所。敷地内にありますので、仕事の合間にも見に行けますし、安心して預けられます。と言いつつ、私は1年しか預けなかったんですが。いや、不満があったわけではないんです。自分自身が東京からの移住者なので、住んでいる地域のコミュニティに入りたくて、そのために地元の保育所に移したんです。

「急性期と慢性期、両方揃ってこそ精神科だと思っている」 看護師(病棟勤務)

急性期は患者さんの良い頃の状態を家族に教えてもらい、慢性期は自分が患者さんの家族代わり

今は慢性期病棟勤務。急性期病棟と違うことは?

時間の流れが違いますね。急性期病棟は入退院による入れ替わりが激しいのですが、慢性期病棟は病棟自体がコミュニティになっている感じがしますね。急性期なら患者さんのご家族の方が深く関わってくれて、何かあればご家族にお願いできます。しかし慢性期は、あまりそんな患者さんはいません。そのぶん、プライマリーナースが、時には家族の代わりになったりして、深く関わることになります。本当に、慢性期は患者さんとの信頼関係が濃密で、普段の関係づくりは非常に大切だなあ、と感じますね。
慢性期も経験できて良かったです。急性期だけではなく慢性期と両方が揃ってこそ、精神科だと思っていましたので。

急性期病棟での印象深いエピソードは?

患者さんも、自分でわけのわからないままに入院し、隔離され、そこから少しずつ良くなっていくのですが、退院するときに私の名前を言われて「ありがとう、入院した頃、私、メチャクチャでしたよね」と笑顔で伝えてくれた時、非常に嬉しかったです。もちろん急性期病棟に入院されるわけですから、私に対し陰性感情を持たれたり、本人の妄想によって傷つくことも言われました。でも、それは患者さん本来の姿ではなく、病気がそうさせていて、言わせているんですよね。そう思ってワンクッション置きながら仕事をしていました。
それと、いい頃の状態がどのようなものか、ご家族に確認しておくのは非常に重要です。看護師として、その患者さんの退院できそうな状況の見極めには必要な情報です。

30歳を前にして看護師を目指した

少し大人になってから看護師資格を取得したということだが?

大学の情報処理系の学部を卒業して、IT関連企業でプログラミングをやっていました。でも、あまりやりがいを感じず、福祉業界に興味があったこともあり、特別養護老人ホームに転職したんです。ヘルパー2級を取り、実務経験も積んで介護福祉士、そしてケアマネジャーの資格も得ました。しかし、当然ですが看護師のほうが医療知識を持っていますよね。その差は大きい。看護師はできるけど、介護福祉士はできないことも多いし、歯がゆい思いがありました。それで看護学校に行き始めました。30歳手前くらいの頃です。

かなり大変だったのでは?

平日は看護学校に通い、土日は夜勤で介護の仕事をしていました。夜勤中も空いてる時間があれば勉強です。看護学校に入るための予備校時代から3年ほど、そんな生活でした。さすがに学校の3年目は実習もあるし試験の準備も本格的になるし、学校に専念しましたが。
看護学校の実習で精神科に行き、統合失調症の患者を担当したのですが、うまくコミュニケーションを取れなかったり、急に患者さんが険しくなったりという経験がありました。これが本当に勉強になったんですよ。それでいずれは精神科で働きたい、と思いつつ、学校卒業後は内科で働きました(笑)。

後輩と一緒に学んでいく姿勢で教育を担当している

浅井病院に入ったのはなぜ?

転職サイトで浅井病院のことを知ったんです。人材紹介会社も「浅井病院は教育体制がしっかりしているのでいい」と。さらに調べてみたら、精神科も急性期と慢性期の両方あって、内科もあり、歴史もある。老人向け施設、デイケア、地域貢献。私にとって興味深い要素が揃っており、見学しに来たら、さらに印象もアップしました。

いま、その教育を行う担当者になっているが?

そうですね、私が「教育体制がしっかりしている」と聞いて入職したので、今後も同じように思われるよう頑張らないと。
私は新卒を担当することが多いのですが、私自身も完璧ではないし、後輩と一緒に学んで行こうという姿勢を持つようにしています。新人は真っ新な状態なので、普通に行っていることに疑問をもつことがあります。
「うん、たしかに、なぜだろう?」と思うこともしばしば。本当、勉強になります。特に直近だと、コロナ禍で実習に行かないまま卒業して看護師になり、実際の患者と話したことがなく、グイグイとコミュニケーションを取ったりする人もいます。そんな時は「距離を置こうね」と話したり。教育のツールはあるのですが、それだけじゃなく、忙しくない雰囲気を出し、悩みがあれば話しかけてもらいやすいよう努力しています。

「経験できる範囲は、意外と広い」 臨床検査技師

未経験だったけど、エコーをやりたくて浅井病院に転職

なぜ、浅井病院で就職した?

新卒では総合病院に入ったんです。4年ほどいました。もちろん検体検査を含めて色々と経験させていただいたのですが、エコーをやりたくなりました。自分で検査した結果と、症例を照合していくことで、もっと技師としてスキルをアップできるのかな?と考えたんですね。そこまでの道は、前職には用意されていませんでした。
そんな時に人材紹介会社から、浅井病院でエコー担当者を募集しているよ、しかもエコー未経験も応募OK(笑)という連絡を受けまして。それで転職してきました。

本当にエコー未経験でも大丈夫だった?

最初は先輩に一緒に入ってもらい、私のほうで見落としがないかダブルチェックをしていました。先輩が見直してくれるし、話しかけやすい雰囲気で接していただけたので、安心できましたね。
でも、私が一人でできるようになると、先輩とは一緒に入れません。一人で判断すると、何かあるんじゃないか?という不安があったりして、「私はこう思うんですけど、先輩はどう思いますか?」と先輩が自分のエコーを終えた瞬間に聞きに行ったり。

最初、精神科はドキドキした…

精神科の印象は?

最初はドキドキしましたよ(笑)。どうやって対応しよう?と考えてました。でも本当に対応が難しい人には看護師が一緒にいてくれて私と患者さんが1対1にならないようにしているし、外来であればご家族の方に入ってもらうこともあります。でも私のほうからうまく誘導すれば、気軽に「おはよう」「おつかれさま」なんて患者さんから声をかけてもらったりもします。

自分で気をつけていることは?

心電図だけなのにズボンを脱いでしまったり、ちょっと手を出してきたり、そんな患者さんがいるのは事実です。本人の意思ではなく病気でそうなっているだけですけれど、仕事に支障が出るといけないので、患者さんが突発的な行動をとるかもしれないという点、安心して検査を受けてもらえる声掛けは、常に気をつけていますね。
ただ、いきなり新卒で働くと、この環境に戸惑うかもしれません。気をつけていれば、怖いことはないんですけれど。

浅井病院で得られるスキルは多い

働きやすさはいかが?

怖いといえば、生理検査のほうは検査部の副部長が上司になるんですが、最初は怖かったんです。今でも緊張しますが(笑)。でも、言うべきことは言ってくれるし、悩んでいるとアドバイスもくれてとても信頼できる人です。
あ、そうそう、先輩が積極的に有給休暇を使ってくれるので、私たちも気兼ねなく休めます。子供がいても、残業はほとんどないし、休みも融通が効くし、互いにフォローし合える環境なので、働きやすいと思いますよ。

今後はどんな臨床検査技師になっていきたい?

意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、エコーは腹部、頸動脈、乳腺、心臓まで、浅井病院では網羅できるんです。私もまだまだですが、自分がやりたいと言えばやらせてもらえる職場ですし、個人的には超音波検査士の資格も取ってみたいし。もっと色々な患者さんに対応できるだけのスキルを身につけて、また未経験で入った人にも丁寧に教えてあげられる先輩になれればいいですね。

「病院と地域の連携を感じられる職場」 理学療法士

いろいろなリハビリ業務を経験してから、浅井病院へ

ある程度、他の事業所で経験を積んでから、浅井病院に転職したが?

もともと回復期の病院で働いていたんです。急性期や訪問リハも経験しました。その中で、退院した後の患者さんに会う機会もあったのですが、しっかり病院と地域が連携されていると、患者さんもうまく生活できていますよね。しかし連携が不足していると、患者さんの生活がうまくいっていないケースもあった。病院と地域の連携は大事だな、と思っていたんです。
浅井病院は、グループとして多くの機能を持っていますし、うまく地域と連携されている印象でした。

精神科の病院であることに戸惑いは?

たしかに、最初は多少の戸惑いがありましたが、思ったよりも早く慣れました。もちろん精神科領域で働いたことはありませんが、患者さんが精神科に限られるわけではありませんし、また精神科ならではの対応も自分にとっては学ぶことが多かったですし。
精神科の患者さんの場合、特にカルテ情報の中で、どういった経緯でここまで来ているのか、そして言われたら嫌がることは何か、しっかり見て接しています。また、精神疾患についても知識を高めていけるように、自分でも勉強しています。

ワークライフバランスを取りやすい職場

30代半ばでの中途入職に不安はなかった?

人見知りなので緊張しましたが、職場がアットホームだったんです。優しい方が多いので、まったく困りませんでした。私が緊張しないように、周囲が盛り立ててくれたのかもしれません。
ただ、コロナ禍での入職だったんです。歓迎会も、病院内で形だけの、こじんまりとしたもの。最近も何人かでラーメンを食べたりはしますが、大人数で集まることはできません。それがあると、もっと仲良くなれると思うんですが(笑)。

働きやすさは感じる?

残業も少ないし、ワークライフバランスは取りやすい職場だと思います。私は共働きで、小学生の子供がいるんですが、必ず夫婦のどちらかは家にいるように勤務シフトも組めますし、そういう雰囲気になるよう、科長も気を使ってくれています。リハビリテーション部内では、男性の育児休業取得者もいますよ。
また、色んな経験ができるのも浅井病院のいいところですね。地域密着という経験もできるし、私みたいに病院と地域の連携を考えている人には向く環境です。

もっとリハビリをすべきかどうか?を考える日々

担当した患者さんで印象深いことは?

浅井病院に入職して初めて担当させていただいた患者さんなんですが、腰が痛くて歩けなかったんですね。
浅井病院のご近所の方で、回復して退院された後に、たまたま浅井病院内のコンビニでお会いした時、「あの時はありがとうございました」と仰ってくれて、本当に嬉しかったです。

反面、苦労もある?

例えば、精神疾患や認知症の患者さんの場合、なかなか協力も得られませんし、うまく介入できないこともあるんです。ご本人が少し嫌がっても、もっと攻めたリハビリをやったほうが良かったのかな?それでベッド上での生活を強いられるようになったのかな?とか、考えてしまいますね。もちろん、どれが正解なのかは結果でしかわからないのですが、悩みながら対応しています。
また、ご家族の意向もポイントです。自宅に戻れるかどうかギリギリという時に、ご家族が自宅へ帰したいという気持ちを示されたら、それを尊重します。どこまで介入するかは、本当に難しいです。

「ここでしか考えられない面白さ」 ケアマネジャー&社会福祉士

宅の近くで野良猫が子供を産んだ。どうしよう?」なんて相談も(笑)

地域包括支援センター勤務とのことですが、どのような仕事?

私は地域包括支援センターで総合支援の仕事をしています。地域包括支援センターとは、東金市から委託を受けて、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らせるような支援をする施設です。そのために地域にどのような施設や団体があるのか、これを地域資源と呼んでいるのですが、この地域資源を探して、調べて、学んで、それらを相談してこられた方のために間に入って繋いだりするのが、私の役割ですね。色々と地域資源について知っているつもりでも、相談対応をすることで、「これとこれが、こう繋がっているんだ」と、日々発見があります。

地域の高齢者にとっての「なんでも相談室」のような感じ?

はい、そうですね。介護のように直接的なことだけではなく、本当に色々な相談が来ます。先日は「住んでいるアパートの更新期限が近いんだけど、身寄りがない。保証人になってくれる人がいないか?」なんて相談を受けました。この時は、本当に身内の方がいないのかを洗い出した上で、司法書士や行政書士なら委任契約もできるよ、と回答しましたね。
あ、そういえば、このインタビューの直前に「自宅の近くで野良猫が子供を産んでしまって、どうしたらいい?」なんて相談もありました(笑)。保健所では対応できないらしく、相談された方のケアマネさんを通じ、地域でペット系の活動をされている方に繋ぎましたね。

介護福祉士からスタートし、教員を経てケアマネへ

最初からケアマネを目指していた?

実家が浅井病院の近くなんです。それもあって、新卒でゆりの木苑に介護福祉士として入職しました。ちょうどユニット棟が新設された時で、求人が出ていたんです。働き甲斐はあったんですけれど、15年くらい勤めて違う世界も見たくなり、専門学校の教員になりました。しかし臨床の現場と教壇から見る内容とでは、かなり違いますね。結局、1年ほどで浅井病院に再就職しました。
社会福祉士は、ゆりの木苑に勤務していた頃に取得しました。

西部地域包括支援センターは、浅井病院から離れた場所だけど、いかが?

再就職した時は、浅井病院内にあるSTEPにいて、それから東部地域包括支援センターに異動したんです。STEPも東部地域包括支援センターも、足を運んで他の職員に相談ができたのが、今の西部地域包括支援センターは車で10分ですから、電話になったりします。やっぱり浅井病院本体との物理的な距離は感じますね。
でもセンター長が互いに発言しやすい空気を作ってくれていますし、離れているからこそ理解できる部分もあるんですよ。

精神科医療と地域を繋ぎ、患者さんがどう暮らすか?を体現

精神科病院におけるケアマネ・社会福祉士の役割は?

精神科医療の最先端を知った上で、精神科医療と地域と繋ぐことですね。例えば社会保障にまつわることは、直接的には精神保健福祉士よりも私たちのほうが専門領域になります。そのため私たちは、その部分が必須になってきます。精神科領域とタッグを組んで、患者さんがどう暮らすか?を体現していくんです。
双方で知っている部分を共有しながら、どんどん前に出て地域に向けた仕事をしていく。そんな面白味は、ここでしか考えられないと思います。

現場経験は生きてる?

介護福祉士や社会福祉士としての現場経験は、とても生きています。それを知っているからこそ、今の西部地域包括支援センターで質問されても説明できるんだと思います。まさに、地域包括支援センターで働くための前段階を、ゆりの木苑やSTEPで学ばせていただいた(笑)。でも、本当に「人」というのを学んだ上で高齢者と対応する仕事に入らせていただき、やりがいを感じます。
私はもともと地域の住民でしたが、西部地域包括支援センターでの業務は、東金市独自の地域包括ケアシステムの1つの指標ともなっています。地域をどう捉えるか?その視点を、これからも色々な角度から持ちつつ、もっと活躍したいと思っています。