広報誌「はんてん木」

浅井ヘルスケア グループ内の出来事をまとめた広報誌です。

YURINOKIEN

第1回 防災ワークショップ2024を開催しました

 ゆりの木苑では、法律で決まっている年2回の防災訓練(地震火災・日中/夜間想定)に加え、水害訓練を実施し、合わせて年3回の全体訓練を実施しています。

 今年度のゆりの木苑の目標として「地域との交流」があり、防災でも「地域」を交えて何か行えないかと話が上がり、今回防災ワークショップを実施する事が決まりました。

 防災イベントを行うにしても、ゆりの木苑では施設職員とご利用者のみが参加する防災訓練しか行ったことがなく、地域の住民を交えての防災訓練は経験したことが無かったため、全体会議の中で時間を作って、地域住民の方々を交えながら、何が行えるのか話し合っていきました。

 会議の中で最初に出た案では、年3回の防災訓練の中に地域住民にも参加して頂いてはどうか?というものが出ましたが、具体的な計画は立てられませんでした。そんな中で施設長から「まずは地域の方々に、ゆりの木苑という施設を見てもらい、知ってもらう事をメインにしてみてはどうか」というアドバイスを頂き、それを目標に防災イベントの方向性も決まり、話し合いも進んでいきました。話し合いの中で地震体験車両を呼んでみてはどうか?という意見や防災講話等を行ってみてはどうか?という意見が出たため、県や市に電話で問い合わせをして、施設で出た案が実施可能かを確認をしたり、消防署まで行き地域住民に向けての防災講話が可能か、可能な場合の日程調整などを行っていきました。        

 残念ながら日程の調整がつかず、地震体験車両は呼べませんでしたが、消防署の職員による防災講話は実施可能となりました。その他にも水消火器の消火訓練、ワークショップとして、ペットボトルを使ったランタン作成、新聞紙で即席スリッパ作成、災害時にもできる簡単調理の実演、つみれ汁の提供など行う事となりました。

私1人では手が足らず経験もないため、沢山の職員に協力してもらい、地域の方との連絡調整、当日配布するお土産(アルミ防寒シート・備蓄食品メイバランス・ポリ袋クッキングの手順表・新聞で作ったスリッパ)、防災備品が注文出来るカタログの手配、チラシやパンフレットの作成を行って頂きました。

 より多くの住民に参加して頂けるように、チラシをポスティングしたり、ゆりの木苑一丸となり成功に向け準備を行っていきました。

 9月28日、防災イベント当日となり、不安と緊張もありましたが、チラシを見て防災イベントに参加したいと電話をして下さる方がおり、総勢32名の方々にお集まり頂くことが出来ました。

 防災イベントもトラブルなく進み、防災講話では自発的に挙手をして質問をして下さる方もいました。災害時の調理の実演では、調理したものとつみれ汁と一緒に提供し、試食もしていただきましたが、参加した方達からは、感嘆の声が聞かれ、試食の際にも「美味しい」と、笑顔が多く見られました。

 最後にアンケートを配り、記入をお願いした所、ほとんどの方が今回の防災イベントに対して非常に満足と回答して頂けました。

 また、意見・感想に関しては「今回は家徳地区とのコラボでしたが、正気地区防災会・区長会ともコラボして、より多くの方に参加いただけるようになるといいと思います」や、「災害などで負傷した際の緊急対応の講習を聞きたい」という意見も頂きました。その他にもご意見や感想があり、次回以降に活かしていきたいと思います。