広報誌「はんてん木」
浅井ヘルスケア グループ内の出来事をまとめた広報誌です。
棟外作業療法プログラム:集会所『道』を開始しました
8月1日(木)より、棟外作業療法の一環で急性期の認知症高齢者、および病棟では得にくい刺激を与えた方がよいと思われる高齢者を対象とした、棟外作業療法をC棟3階にて開始致しました。
目的としては、認知症向けの棟外作業療法を展開することで、対象となる方の生活リズムの改善や、QOLの向上を図り、症状の安定を図ることです。それに伴い、病棟では負担が軽減され、他の入院患者様に対する看護の質の向上が期待できます。よって棟外作業療法・病棟ともにより充実したケアができると考えています。
これまで棟外作業療法は、午前または午後のどちらかの2時間枠で行ってきましたが、退院後のフォローを視野に入れ、スムーズな通所へと繋げるため、9時30分~16時と、より通所に近い時間帯で実施しています(昼食もここで摂取します)。
プログラム内容については試行錯誤中ではありますが、基本的に集団と個別の両方を取り入れ、個々にあったものを提供できるようにしています。
今回、8月より開始するにあたって、まずはSTEPにて急性期病棟の認知症の方の受け入れを行いました。のべ11名の方が参加し、退院した8名のうち4名がSTEP通所へと繋がりました(1名がDC、1名が通所意思はあったが遠方の為、通所に至らず、2名が通所意思なしという結果)。
このように、通所につなげる事で退院後の状況も把握しやすく、的確なフォローができるようになりましたので、退院後のサービス選定は、とても重要な部分になってきます。
棟外作業療法プログラムにおいても、入院中のみならず退院後のフォローを行う為、本人様の状況を把握したうえで本人様にとって一番良いサービスの提供ができるよう、携わっていきます。
今後もリスク管理を徹底した上で、対象者の拡大や、提供するプログラム内容の変更・追加を行っていく予定ですが、まずは新しい棟外作業療法を確立することを目標とし、取り組んで参ります。
そして棟外作業療法プログラムの名前を集会所『道』と致しました。退院後の安定した生活のために、個々にあったサービスの提供を見極めていくことも行っていくため、ここからそれぞれがあゆむ道を提案できるようにという想いを込めて『道』とし、あえて集会所と付ける事で高齢者にとって馴染みやすくしました。棟外作業療法プログラムではなく、集会所『道』をよろしくお願い致します。