広報誌「はんてん木」
浅井ヘルスケア グループ内の出来事をまとめた広報誌です。
やまもも保育所 卒業記念制作

2月11日(火)、年長4名とみはし工芸に、お茶碗の絵付け体験に行ってきました。
この行事の目的は、卒園記念の制作です。あと1ヶ月ほどで卒園する子ども達。一生の思い出になるお茶碗はできたのでしょうか。
工房に到着し、扉を開けると、温かみのあるウッディな空間に、整然と並んだろくろが目に飛び込んできました。「うわー、すごい!」子ども達は感嘆の声をあげて周りをキョロキョロ。そして奥の開けてはいけなそうな扉の隙間を、好奇心旺盛なS君が覗こうとすると、その扉が開いて先生が登場しました。
作業台の上には人数分の筆と、絵付け用の絵の具が置かれています。まずは練習。小さな土皿に鉛筆で下書きを描き、それから筆でその線をなぞります。これがまた難しい。筆を立てて持ち、かつ、筆先がつぶれないように描かなくてはいけません。みな一様に、「難しい…」といっていました。
次はいよいよ本番。前かがみになって顔を近づけ、真剣に下絵を描いていました。よくそんな近くで見えるな…と、老眼が進んだ筆者には考えられないほど至近距離で描いています。自分も昔はこんなだったのかな…いいな…と遠い目をしていると、下書きの終わったK君が、さっそく絵の具で描くとのこと。下絵を見ると茶碗を周回するように飛行機が数機描かれていました。むぅ、中々細かい絵だな…でもK君ならいけるか…さあ、集中していこう。まずは筆に絵具をつけたら余分な絵の具を入れ物の縁で落とすんだよK君。「べちゃ!」…細かい下絵に対して汁気たっぷりの絵の具が容赦なく細い線に襲い掛かります。「あー、やっちゃったー難しいなー」と苦笑いしながらも、あまり気にしていないK君。どんどん気にしないで描き進んでいました。大胆な飛行機。いずれ大きくなって「これは、飛行機を描いたんだ」と君が説明できたらいい。
その横でS君は、「難しいなー」と言いながらも慎重に筆先を滑らせていました。こちらは三角や四角など宝石がイメージ。シンプルな図形が功を奏し、ほぼ下絵通りに描くことが出来ました。

M君は縦線を均等な幅で描き、その中を様々な色で塗りつぶしていくという根気のいる作業。普段塗り絵と折り紙は絶対はみ出したくないM君。時計職人のように瞬きせず慎重に塗り進めていました。目、乾かないのかな。
そして紅一点のEちゃん。こちらもM君と同じような下絵。そして同じように色んな色で塗る作戦です。始めはピンクで枠内を塗っていましたが、はみ出てしまいました。するとしばらく考えたあと、枠は関係なく塗り始めました。ああ、そうか、全部ピンクに塗る作戦です。これをこんな細い筆で塗りつぶそうとしているのか…?時間はあと5分ほど。とても間に合わない。「ウフフ。大変―」とタイムレスな感覚をもつEちゃん。楽しそうなひと時をせかしたくありません。そんな時ふと目に留まったのが、一本だけあった極太の筆。これだ!これで塗るんだEちゃん!「うふふ、ありがとうー」…かくして時間内に桜色の茶碗は出来上がったのでした。
終わった後は、キャンペーン中とのことで特別にくじ引きに参加。S君とM君はうまい棒、Eちゃんは玉葱さん太郎、K君はなんと1位のお皿!よかったね。
帰りのバスの中、「チーズが良かったなぁ…」と明太味のうまい棒を悔やむS君。これもいい思い出になるといいな。茶碗の焼き上がりは3月上旬。今から楽しみです。