広報誌「はんてん木」
浅井ヘルスケア グループ内の出来事をまとめた広報誌です。
認知症退院支援プロジェクト「DD-30チャレンジ」

~Dementia Discharge 30 days Challenge~
このたび、病棟に入院される認知症の方の30日以内の退院支援を目指すプロジェクト「DD-30チャレンジ」が本格的に始動しました。
このプロジェクトの目的は、認知症の方が不必要に長期入院することで生じる廃用や合併症のリスクを回避し、可能な限り早く地域生活に戻れるようにすることです。
また、退院後も本人・ご家族が安心して生活を継続できるよう、医療と介護の専門職が連携し、退院支援から在宅支援へと切れ目ない支援体制を構築することを目指しています。加えて、グループ内の豊富な介護サービスや専門職の知見を結びつけることで、グループ全体で認知症ケアの質を高め、誰もが役割を理解し、共通認識を持って対応できる仕組みづくりも大きな狙いの一つです。
4月にはプロジェクトのキックオフとしてケースカンファレンスを実施し、5月23日には記念すべき第1回レギュラーメンバー会議を開催。そして先週、第1回目のDD-30チャレンジ研修会を行いました。グループ内から37名が参加し、活発な意見交換が行われました。
参加者した皆さんは非常に前向きで、「普段は表に出さないけれど、多くの考えや想いを持っている」ということがわかり、考え方や想いを共有できる貴重な機会となりました。プロジェクトメンバーからは「参加した職員はみんな素敵な意見や視点を持っていて嬉しいね」との声が多くあがりました。また、「研修会が楽しかった」「この先どんな展開になるのか楽しみになった」といった感想もあり、プロジェクトの今後に対する期待の高まりが感じられる時間となりました。
本プロジェクトでは、年間予定に沿った研修やツアーを実施するほか、必要に応じてメンバーを柔軟に招集する「随時カンファレンスチーム」も立ち上げ、患者様一人ひとりに応じた支援を進めていきます。
今後もグループの力を結集し、認知症の方とそのご家族が「より自分らしく暮らせる」地域づくりを目指してまいります。