広報誌「はんてん木」
浅井ヘルスケア グループ内の出来事をまとめた広報誌です。
院内保育所 交通体験
2月13日(金)、年長児のU君と交通体験に出掛けました。交通体験とは、電車やバスを乗り継いで目的地まで行き、帰って来るという、年長児しか体験できない特別な行事です。今年は「千葉市科学館」へ行く計画を立てました。
普段、電車に乗ることのないU君、「迷子になっちゃうから怖いんだよ…」と、交通体験の話を振ってもあまり乗り気ではありませんでした。でも当日は担当の保育者が「行こうか」と声を掛けると、スクっと立ち上がり皆に「行ってきます!」と元気よく声を掛けていて一安心。まずは業務スーパー前のバス停から、バスに乗って東金駅に向かいます。やってきたのは大型の観光バス。普通サイズのバスを想像していたので面食らいながらも中に乗り込むと、料金箱がありません。「どうやって払うんだ?」と考えながらもとりあえず前の席に座ると、隣に箱を抱えたおじさんが。どうやらそのおじさんに申告して払うシステムのようです。後ろに座っていた年配の女性が、「あの、市役所に止まってもらっていいですか?」と料金箱のおじさんに声をかけると、「いいよ。市役所ね。おい、市役所止まって!」…かなりの自由度の高さ。事前に料金箱にお金を入れてね、降りる時にブザー押すんだよ、なんて説明は意味がない位のタクシー仕様に思わず笑ってしまいましたが、兎にも角にも東金駅に到着。ここからは乗り換え時間があまりないので、はや歩き!千葉駅までの切符を大急ぎで購入していると、もう電車が到着!初めての自動改札はいとも簡単にクリア!堂々としたものです。

電車内は人もまだ少なく、とても静か。U君は大人しく座りながら車内をキョロキョロ見渡していました。ちょうど連結部近辺だったので、隣の車両をのぞき込むと、一言「すごい長いね…」そして連結部を指さして、「(車両が)つながっているとこだよね」と興味津々。やがて電車が走り出すと、時折大きな音を立てる連結部にビクッとしながらも、無心で車窓からの景色を眺めていました。蘇我駅ではガソリンを運搬する車両や京葉線、特急電車をみることが出来、緊張気味だったU君もほぐれてきました。千葉駅に到着し、今度は千葉都市モノレールに乗り換え。懸垂型では世界最長を誇る千葉都市モノレールの醍醐味は、なんと言っても空中を散歩するような独特の浮遊感。駅の下から見ていたU君は「落ちたら危ないよ」なんて少し不安がっていましたが、車内に入ると最前列の特等席から見える景色に喜んで、降りた後も「楽しかったね!また乗ろうね!」と言っていました。
さて目的地の千葉市科学館に到着!もう正午近かったのでまずはお弁当。その後、科学館を見学しました。数あるアトラクションでも気に入っていたのが、海底探査機のマニピュレーターを操作してサンプルを採取するゲーム。レバーを左右上下に倒して、マジックハンドのようなマニピュレーターを操作してサンプルを捕え、目の前の回収箱に何個置けるかを競う遊びです。制限時間があり、何度挑戦しても2個までしか取れませんでしたが、諦めずに何度もトライを重ねる彼の姿を見て、大きく成長したなと感じました。以前は出来ない事があると怒ってやめてしまうことの多かったU君。しかし、ここではそのようなことはなく、色々な種類のアトラクションに何度も挑戦し楽しんでいる姿がとても印象的でした。これは彼が、「負けてもまた頑張ればいい」という前向きな切り替えができるようになったということであり、負けた時の悔しさを彼の中で適切に処理し、行動を継続するという力の育ちでもあります。本当に、成長したね。
あれほど行くのを不安がっていたU君でしたが、帰りの電車の中で「楽しかったね。また行こうね」と話していました。「そうだね。また行こうね」と返して病院バスに乗り帰路に着いたのでした。
