広報誌「はんてん木」
浅井ヘルスケア グループ内の出来事をまとめた広報誌です。
令和7年度千葉県てんかん支援拠点病院 市民公開講座 参加報告
1月24日(土)にJR千葉駅のペリエホールで開催された千葉県循環器病センター主催の市民公開講座「てんかんを知ろう!その6 自分と家族のために ~知っておこう、てんかんの正しい知識~」に、演者の1人として参加しましたので、ご報告いたします。
当院精神科の岩佐医師による講座の主旨説明の後、千葉県循環器病センターてんかんセンターの岡原先生が「てんかんの薬物治療と外科的治療」について、当院精神科の原医師が「てんかんのメンタルヘルスケア」について、続いて私が「自分で発作をコントロールするために」というテーマで講演し、最後に東邦大学医療センター佐倉病院の金村先生が「発作が起きたらすべきこと・してはいけないこと」についてお話しされました。
「自分と家族のために、知っておこう、てんかんの正しい知識」というテーマの通り、日常生活に直結する実践的な内容が多かったためか、会場・オンライン配信ともに大変盛況で、参加者も過去最高数であったとお伺いしています。
特に印象に残ったのは、全演題に共通していた、発作をなくすことだけを治療の目標にするのではなく、発作は起こりうる前提で、本人、そしてご家族の生活の質(QOL)をどう高めていくかという視点です。発作=悪、発作=コントロールできないものと決めつけるのではなく、てんかんを抱えながらも、意欲的で生産的な生活を目指すことが大切だというメッセージは、治療者そして支援者としても大きな励みになりました。
また、てんかん発作の正しい知識を持っておくことで、無用な不安を抱えることなく、冷静に対処できるようになることは、QOLを高めるうえでも不可欠であることを再認識しました。
全体を通しては、発作は忌避すべきものではなく、理解し、向き合い、支え合うことで、より良い生活を築くことができるという前向きなメッセージが心に残りました。
今回、これまでの臨床経験を踏まえた知見を発表する貴重な機会をいただけましたことに、深く感謝いたします。