広報誌「はんてん木」
浅井ヘルスケア グループ内の出来事をまとめた広報誌です。
東金市の介護予防講演会に行ってきました

2月5日水曜日、東金中央コミュニティセンターにて、介護予防講演会「より良い毎日を過ごすために~フレイル予防 ああ、つらい。腰痛や肩こりにサヨナラ~」が開催され、健康意識の高い36名(女性34名、男性2名)の方々にお集まり頂きました。
今回の講演会は、東金市から一般社団法人千葉県理学療法士会に委託されたもので、地域の健康促進・介護予防を目的に企画されました。山武長生夷隅ブロックのスタッフとして、浅井ヘルスケア グループから5名の理学療法士が出向し、前半部分の「フレイルに関する」講義を当職員が、後半部分の「腰痛・肩こりに関する体操実技」を他院のスタッフが担当しました。
フレイルとは、端的に説明すると加齢に伴って心身が疲れやすく、筋力が低下した状態です。「健康」と「要介護」の中間の状態として紹介されることがあります。フレイルの予防には、しっかり「栄養」をとって、毎日の「運動」を心がけ、人との交流を大切にしながら「社会参加」を行うことが重要です。特に「運動」は、「心・筋・骨」の3つの視点から重要です。
1つ目は、閉じこもりリスクの減少を目的とした、自律神経の安定やうつ病・認知機能低下の改善を促す「脳活」があります。
2つ目は、転倒リスクの軽減を目的として、筋力や体力の増強やバランス能力の向上を図る「筋活」があります。
3つ目は、骨折リスクの軽減を目的に、骨粗鬆症の予防や骨強度の増加を促す「骨活」があります。「脳活」、「筋活」「骨活」は互いに密接な関係をしています。
講演会の休憩時間に握力測定の場を設けたのですが、多くの希望者に並んで頂きました。その多くがフレイル判定の基準値(男性28kg未満/女性18kg未満)を上回っており、普段から何かしらの形で運動を行っているような印象を受けました。知人同士で予定を合わせて参加した方、運動した帰りに参加された方、奥様に誘われて夫婦で参加された方など、様々な経緯で参加して頂きました。皆様の健康意識の高さには驚かされました。

私は、転倒転落防止の委員会やOLS(骨粗鬆症リエゾンサービス)のチーム活動に携わっておりますので、早期のフレイル予防が骨粗鬆症予防や骨折防止を兼ねることがよく分かりました。
リハビリ部部長の今年の抱負である「心、筋、骨の地域保健介入を目指す」に前述した活動と今回の講演会は繋がってくると考えます。
また、もう一つの抱負である「転倒予防について地域のオピニオンリーダーになる」についても東金市の担当職員の方が、他の地域での活動を確認していたので、今後さらにこのような活動が増えれば、この抱負に一歩近づくことができると期待できます。
参加者の中に、浅井ヘルスケア グループの介護予防啓発の一つである「まさき倶楽部」のメンバー様がおられたこと、骨粗鬆症リスクが高いといわれている70代女性の方々に、フレイルや骨粗鬆症予防の啓発ができたことなど嬉しかったです。